『マインドハンター』気づけば終わってほしくなくなる(S2完走感想)

ドラマ。

最後まで観て、はっきりしたことがある。
(シーズン2途中までの感想はこちら)

『マインドハンター』派手さはないが、気づけば前のめりになる(途中視聴感想)
私はここ数年、前情報をほとんど入れずに作品を見ている。『マインドハンター』は、最初ちょっと戸惑った。見ている途中で溜まっていった、そんな正直…

ネタバレあり感想

地味なのに、痺れる。

えええ、相も変わらず地味なのである。

見終わってから、
実在の犯罪者を描いている作品だと知った。
そりゃあ派手にならないよね、と妙に納得。

でも同時に、
「実在するんかいな…」と少し引いた。

ナンシーとビルの会話シーンが痺れる。
二人のすれ違いが”画”で表現されていて、
とても分かりやすい。


そこであのハエ。
嫌な使い方する一!

ああいう小さい不穏の積み重ね、
ほんと勘弁してほしい。

助演賞もらえるんでは…?笑


カンザス州の彼がコピー機で紙を詰まらせ、
手伝ってくれた青年に
「その紙は私のだから返せ」と
食ってかかる。

本体から取り除いた紙の破片。
その裏に、シンボルマーク。

しかも、下からのカメラアングルで抜く。
分かり方がオシャレすぎて悶絶。笑


最後までずっと地味で、
嫌なストレスがあって、
人間関係を築き上げていく過程を
しっかりと見せてくれる。

今までにない感覚で、サイコーなんだが。

ビルの揺れ

ビルが、真綿で首を絞められるように、
じわじわ苦しめられていく。

今までどんな時でも穏やかだったビルが、
マンソンとの対面で、
初めて声を荒げる。

あの表情にハッとした。

やっとウェンディに打ち明けられた時は、
思わずホッとしちゃった。


ガンの家に招かれた時の、
ウェンディへのさりげない配慮と
大人の男性の表情。

ああいうところ、ずるい。萌え。


後半戦は、ホールデン以外の人たちの
ストレスをフルに体感しているのに、
アトランタの事件は一向に進まない。

見ているこちらのストレスもマックスで
じわじわ疲弊していく。


ナンシーも今回は、かなり危うい。

被害者が家に来るシーンは、
私の方が発狂しそうになった。

ナンシーが少しずつ疲弊するというか、
削られていく様子が観ていてツライ。


そんな中でも、
ホールデンは相変わらず無鉄砲に突き進む。

今ビル大変なんだよ……と
画面越しに何度思ったことか。

シーズン1はホールデンのストレス。
シーズン2はビルのストレス。

今回は、ビルのストレスにじっくり付き合わされた。

もっと観ていたかった。

地味なのにやめられない理由は、きっとここ。

ホールデンとビルとウェンディ。
3人のバランスが、好きだった。

グレッグも、なんだか嫌いじゃなくなってくる。

でも後半は、3人(4人)の会話劇シーンが、
ほとんどない。

アトランタの事件を解決したら、
またあの日常に戻るんだろうと
どこかで期待して見続けていた。

シーズン2は、
エピソードを重ねるほどに愛着が湧く。
観れば観るほど終わりが近づいている気がして、
勝手にテンションが下がっていく。

カンザスのあの彼と、
ホールデンたちがどう交わるのかも見たかった。

でもそれ以上に、あの3人を見続けていたかった。

私はもっと、もっとーー
ホールデンとビルとウェンディを見ていたかった。
君たちの人生を見届けたかったよ!

それが、この作品が好きな理由なんだろうな。

続編を作ってほしいと切に願うし、
キャストが全員揃わないならやらなくてもいいと思う。

そんなワガママを言いたくなってしまうほど、
この作品が私のベストドラマになってしまった。

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